人気の治療法「ビューホット」とは

ビューホットの仕組み

皮膚を切らないわきが治療の中で、ビューホットとはフラクショナルRF高周波を使用し、わきがの原因となるアポクリン腺を熱エネルギーで破壊する仕組みです。
照射の際には微細なニードルが並んだスタンプを使用し、汗腺のある組織にのみ熱を反応させます。
熱が発生するということで痛みなどの心配をしがちですが、スタンプには冷却機能がついており、表皮を冷やしながら治療することが可能です。
さらに局所麻酔も行うため、治療中の痛みや熱さはほとんど感じないといっていいでしょう。
治療時間は30分程度で済み、多くの場合は1回の施術で効果が現れるとされています。

ビューホットのダウンタイムについて

ビューホットのわきが治療を受けた際のダウンタイムは、ほぼないとされています。
皮膚を切らないため固定して傷が塞がるのを待つ必要はなく、術後の強い痛みもあまり感じません。
治療直後は赤みなどが出ますが、それも数日で収まるでしょう。
そして、日常生活も術後当日からすぐに普段通りに行うことができます。
ただし注意したいのは、副作用として内出血やかさぶた、色素沈着などが起こる可能性があるということです。
多くの場合は1ヵ月程度で収まりますが、気になる場合には担当医師に相談することをおすすめします。
また、これは他の切らない治療にもいえますが、アポクリン腺を完全に取り除くことは難しいといわれています。
しかし、大半のアポクリン腺の破壊は期待できるため、わきがの症状はかなり軽くなるでしょう。

他の切らないわきが治療との違い

ここからは、他の切らない治療とビューホットの違いを紹介します。
たとえば、レーザーやミラドライは皮膚の上から面で光やマイクロ波を照射し、汗腺組織がある真皮に広範囲に作用します。
そのため、汗腺の処理もしやすい一方、熱傷などのリスクも拭い去れません。
一方、ビューホットは微細なニードルによって均等に熱が広がるほか、ニードルの深さを調整できるため、より汗腺に近い場所に高周波を照射することが可能です。
一方で、やはりニードルを挿した跡がしばらく残ることは否めません。

多汗症治療にも有効

ビューホットは、わきが治療だけではなく多汗症治療にも用いられることがあります。
ビューホットのニードルによって照射位置を調整でき、アポクリン腺はもちろん多汗症の原因であるエクリン腺にも的確に作用するとされているのです。
ただし、ビューホットの照射方法は比較的範囲が狭くなるため、広範囲に存在するエクリン腺を一度に処理できる数は、あまり多くないと考えられます。
とはいえ、エクリン腺の破壊にも効果を発揮することには変わりないため、わきがと多汗症を併発している人は治療方法の1つとして選択肢に入れてみるのもいいでしょう。