マイクロ波を使うミラドライ治療法とは

ミラドライ治療法の仕組み

ミラドライ治療法は、ハンドピースから照射されるマイクロ波が皮膚の中で作用し、エクリン腺および匂いのもととなるアポクリン腺を破壊するものです。
マイクロ波は皮膚の中で熱エネルギーを起こし、汗腺の水分に集中するため、汗腺に有効に働きかけるのです。
この仕組みは、同じくマイクロ波を利用した電子レンジに似ています。

皮膚の中で、汗腺を破壊できるほどの熱エネルギーが発生するということで、やけどなどの心配を思い浮かべがちですが、施術の際には皮膚の上から冷却しながら行います。
これにより、真皮の上部までは冷却され、その奥にある汗腺組織のエリアにのみ熱を発生させるのです。
そのため、やけどの心配もなく熱さや痛みもあまり感じません。
さらに施術時には局所麻酔も行うため、痛みが苦手な人でも安心です。

マイクロ波ってどんなもの?

ミラドライ治療法に使用されるマイクロ波とは、いわゆる電磁波のことで5.8GHzの周波数で照射されます。
この周波数のマイクロ波は、皮膚の中で真皮の奥まで浸透して汗腺を破壊しますが、真皮の奥にある脂肪組織に跳ね返されるため、それより深部に届くことはありません。
そのため、汗腺組織のさらに中にある血管や神経を傷つけることなく、安全なのです。

5.8GHzのマイクロ波を使用したミラドライ治療法は、わきが治療に安全かつ有効に効果を発揮するものとして、アメリカFDA(食品医薬品局)からの承認を得ています。
その他、マイクロ波は腫瘍や前立腺疾患、神経痛の緩和などの各種治療にも用いられており、体内で起こる疾患にも一定以上の効果を発揮するのです。
ミラドライ治療法の効果は、美容外科学会で報告・紹介されている他、メーカーでの治験により、確実に汗腺が破壊された顕微鏡写真も公開されており、わきが治療に高い効果が期待できることが示されています。

ミラドライ治療法のダウンタイムについて

ミラドライ治療法は皮膚を切らないわきが治療であるため、ダウンタイムはほぼなくシャワーは施術当日から、湯船につかっての入浴は翌日からOKです。
ただし、1週間~2週間は赤みや痛みが残ることはありますが、いずれも症状は軽く心配するほどのものではありません。
日常生活にも支障はなく、施術後すぐに普段の生活に戻れることがミラドライ治療法の魅力の1つと言えるでしょう。

皮膚を切開するわきが治療の場合、傷口の経過を見るために手術後数回通院しなければなりませんが、ミラドライ治療法なら施術終了後に通院の必要はありません。
そのため、学校や仕事を休めないという人にもおすすめです。