わきがのレーザー治療のメリット
わきがの治療法の一つに、レーザー治療があります。
脇の皮膚にレーザーを照射して、わきがの原因となるアポクリン腺を破壊することで、治療していきます。
皮膚を切開する剪除法などの手術法に比べると、レーザー治療は数ミリの穴を開けるだけなので、体への負担が少なくて済みます。
わきがを治したいけれど手術するのが怖かったり、手術の痕が残るのが気になったりする人にはおすすめの治療法だといえるでしょう。
ただし、レーザー治療はアポクリン腺を目視して除去することができないので、完全に取りきれたことを確認できないというデメリットがあります。
そのため、再発リスクが高く、重度のわきがの場合はすぐに臭いが戻ってしまうこともあります。
レーザー治療の流れ
わきがのレーザー治療を受ける時には、まずクリニックでカウンセリングを受けます。
カウンセリングを受けて治療が問題なく受けられると診断されたら、その日のうちにレーザー治療を受けることも可能です。
レーザー治療では、まず脇に局所麻酔を打ちます。
麻酔が効いたら皮膚に1~3㎜程度の小さな穴をあけ、レーザー器具を差し込み、アポクリン腺とエクリン腺にレーザーを照射して組織を破壊していきます。
レーザー器具の直径は1㎜程度でとても細いので、傷痕が残る心配がほとんどありません。
治療はカウンセリングを含めて1時間弱で終了します。
短時間で治療が終了するのもレーザー治療の魅力でしょう。
治療後のダウンタイムは1日程度です。
他の手術法よりも短く、治療翌日からは普段通りの生活ができます。
レーザー治療は軽度~中度のわきがにおすすめ
わきがのレーザー治療は、再発リスクが高く、根治が難しい治療法です。
ただ、女性の中には手術後の傷が気になるため、切らない手術法であるレーザー治療を選択する人もいます。
短時間で治療が終わり、ダウンタイムも短いことから、忙しい人や周りに知られずに治療を受けたいという人にもおすすめです。
重度のわきがの場合はレーザー治療ではアポクリン腺が除去しきれず、すぐに再発してしまう可能性があるのでおすすめしませんが、軽度~中度のわきがなら、根治は無理でも汗をかきにくくすることで臭いを抑える効果が期待できるでしょう。
わきがの症状や程度にもよりますが、自分にとってメリットが大きいと感じたら、レーザー治療を選択しても良いかもしれません。
レーザー治療のわきがへの効果は6割程度と言われていますが、クリニックによっては、9割近く臭いを除去できるところもあります。
レーザー治療でわきがを改善したいと希望している人は、信頼できるクリニックを見つけることから始めましょう。