自分のわきがの程度がどれくらいか
わきが治療の方法を選ぶとき、最初に考えるのは自分のわきがの程度です。
わきがの程度によって、それぞれに適した治療方法があるのです。
たとえば、皮膚を切る治療と切らない治療では、前者の方がアポクリン腺の除去率は比較的高いとされています。
そのため、重度のわきがの人は皮膚を切る治療を受ける方が効果が出やすいといわれているのです。
一方、中程度のわきがの人なら切らない治療方法でも十分に効果があると考えられます。
体への負担が少ないかどうか
体への負担とは、たとえば痛みや腫れなどが大きいか否かです。
痛みに関しては、どの治療方法でも大なり小なりありますが、やはり皮膚を切る治療の方が痛みは強く残るでしょう。
また、皮膚に傷を作ることで跡が残ることも負担の1つです。
その点、皮膚を切らない治療なら程度の痛みは比較的少なく、腫れが出たとしてもあまり長引くことはありません。
ダウンタイムが短いかどうか
傷が治癒する、もしくは腫れや内出血などが収まり日常生活を問題なく送れるまでのダウンタイムも重要なポイントです。
皮膚を切る皮弁法などでは、やはり傷がふさがるまで時間を要し、抜糸までに1週間、さらに傷が安定するまでに1ヵ月~2ヵ月近くかかります。
一方、皮膚を切らないレーザー治療ではダウンタイムはほぼなく、ミラドライ治療法でも数日程度で日常生活に戻ることができます。
その他、治療方法によって仕事での動きなどに制限がかかる場合があるため、ダウンタイムができるだけ短い治療方法を希望する人はその期間をよく確認しておきましょう。
費用をできるだけ安く抑えたいときは
わきが治療方法の中でも、健康保険が適用される保険診療と、患者が全額を負担する自由診療に分かれます。
できるだけ費用を抑えたいという人は、保険診療を選ぶと費用は数万円で済みます。
保険診療となるのは皮弁法などの手術で、病院によっては超音波吸引法も保険が適用される場合があります。
ただし、これらの治療方法でもわきがの程度や治療範囲によっては保険適用外になる可能性があるため、治療前のカウンセリングで医師とよく話し合ってください。
詳しくは医師に相談しよう
わきが治療方法が自分に合ったものかどうかは、さまざまな要素から吟味する必要があります。
詳しくは、医師とのカウンセリングをしっかりと受け自分がどの点を重視するかをよく相談しましょう。
また、複数の病院でカウンセリングを受けて最も自分に合う方法を提示してくれた病院を選ぶことも1つの方法です。
治療方法や費用の説明をきちんと聞き、適切な治療方法を決めてください。