自由診療の費用は病院で自由に決められる
わきが治療の方法の多くは、健康保険が適用されない自由診療です。
自由診療の治療方法では高額な費用を負担する必要がありますが、病院によって20万円台~30万円台と費用に違いがあります。
これは、自由診療の治療費用が病院ごとに自由に設定できるためです。
費用を決定する基準としては、大まかには治療にかかるコストと病院の利益、ニーズなどが考慮されます。
これらの基準に対する考え方が病院によって異なるため、同じ治療方法でも費用に開きが出るのです。
ただし、わきが治療にもだいたいの費用相場があるため、極端に高い・安い病院は適切な費用設定をしていない可能性があります。
保険診療か自由診療か
一方、健康保険が適用される保険診療のわきが治療も存在します。
主には剪除法などが該当し、この治療方法を取り扱っている病院であればどこでもおおむね費用は同じです。
ただし超音波吸引法などに関しては、保険診療とする場合と自由診療とする場合があります。
そのため、双方では大きく費用が違うことがあるのです。
また剪除法でも、保険適用となる治療範囲は限られており、それを超える広範囲の治療を行う場合には自由診療に切り替わります。
超音波吸引法のように、保険診療とするか否かが病院によって違うケースがあるため、治療費用については病院によく確認しておくことが必要です。
保険が適用されると思っていたら数十万円かかったといった勘違いは、カウンセリングの段階で解消しておくべきでしょう。
保険診療のわきが治療の条件
わきが治療が保険適用となるかどうかは、一定の条件のもとに決められます。
強い悪臭があり他人への影響が激しい場合に、わきが治療に保険が適用されるという規定があるのです。
加えて、病院ではわきがのレベルを診断するためにガーゼをわきに挟むチェック方法を実施しており、レベルが高いと診断されることも条件の1つです。
これらの条件がそろったうえで、剪除法などの決められた術式を用いて治療するとき、保険適用による治療が受けられます。
つまり、逆に言えば他人への明らかな影響はなく、わきがレベルも比較的低い人が受ける治療には保険が適用されないということです。
複数の病院の治療費用をチェックしよう
多くの人は、できるだけ安い費用でわきが治療を受けたいと考えるものですが、自由診療の治療については複数の病院の費用をチェックして、金額を比較しましょう。
比べてみてあまりにも相場と違いすぎる病院は、避けるのが無難です。
また保険診療のわきが治療を受けたいときは、自分のわきがレベルや治療内容が保険適用の範囲に入るかどうか、いろいろな病院の診察を受けてチェックすることをおすすめします。