日帰り手術と入院それぞれの流れ

わきが治療は日帰りと入院がある

わきが治療で皮膚を切る外科手術を行う場合でも、術後そのまま帰宅できる日帰り治療と、術後数日入院する治療があります。
日帰りの場合は患部の固定や適切な生活などを自分で管理する必要があり、入院する場合は医師や看護師に管理を任せることができるものの、日常生活に戻るまでに期間を要します。
どちらを選ぶかは、自分自身でそれぞれのメリットを比較して決めるといいでしょう。

日帰り手術の流れ

まず、日帰り手術の流れがどのようになっているのか紹介します。
まず、クリニックに予約を入れてカウンセリングを受けた後、手術方法を決定します。
その後、局所麻酔を行って手術に入り、終了すれば患部にガーゼを当て包帯で腕を固定します。
その状態で帰宅し、当日は入浴およびシャワーは避けましょう。
シャワーのみであれば、患部を濡らさなければ翌日~3日後くらいから可能とする場合が多いです。
その後は、翌日に来院して患部の経過を観察し、さらに5日後くらいに固定しているガーゼをはずします。
1週間~2週間後には抜糸のために再度来院です。
抜糸が終了すれば、湯船への入浴も認められます。
経過が良好であれば、術後2週間~1ヵ月、さらに3ヵ月後くらいに診察を受け、問題なく傷が治癒していれば通院終了です。

入院の流れ

次に、入院する際の流れを紹介しましょう。
入院期間は術後2~3日くらいが一般的であり、この期間を含めて予約をすることが必要です。
そして、日帰りの際と同様に手術を受け、患部を固定します。
このとき、より固定状態を維持するために、コルセットなどを使用するクリニックもあります。
手術当日は、入浴はもちろん食事にも多少制限が設けられ、必要以上の動きをしないように安静が求められます。
そして退院後は手術から5日後程度で固定をはずし、1週間~2週間程度経過すれば抜糸です。
入浴に関しては、抜糸まではシャワーのみ、抜糸後は湯船への入浴可能です。
その後、1ヵ月後・3ヵ月後くらいに来院し、問題なければ終了です。

クリニックによって対応が異なる

日帰り手術にするか入院にするかは、クリニックによって対応が異なります。
大きな病院では、病床も多くあることから入院可能・もしくは入院治療のみとしていることが多いです。
一方、病床を構えているクリニックでも日帰り・入院のいずれかを選ばせてくれることがあります。
病床がない小規模なクリニックであれば、日帰り手術が可能となるよう治療方法に配慮がなされ、自己管理についても詳細に説明してくれるでしょう。
日帰りもしくは入院を選ぶことは患者さんの自由ではありますが、クリニックの対応については事前にきちんと調べておくことが大切です。