わきが治療で処方される薬
わきがの治療法は手術だけではありません。
病院によっては、すぐに手術するのではなく、薬を使って様子を見る場合もあります。
わきが治療で処方される薬には、「プロバンサイン(飲み薬)」や「塩化アルミニウム液(塗り薬)」などがあります。
これらの効果は、わきがの臭いの元となる汗を抑えることです。
ただし、わきがの原因であるアポクリン腺を取り除くものではないため、効果が出にくいこともあるでしょう。
わきがの程度が軽い場合や、多汗症などに使用されることが多い薬です。
その他、精神的発汗によってわきがの症状が強くなっていると診断されたときには、「トフィソバム(自律神経調整剤)」や、「マイナートランキライザー(抗不安薬)」などで精神安定をすることで、発汗を抑える治療法もあります。
薬での治療は皮膚科で選択されることが多く、薬と併せて生活習慣を改善することで保存的治療を行っていきます。
保険適用で1000円~2000円なので低コストなのも魅力です。
治療薬は用法用量を守って使用する
わきが治療薬は手軽なものですが、注意点として副作用が挙げられます。
たとえば、汗を抑える効果を持つ飲み薬「プロバンサイン」の場合、体内の水分の放出を抑える作用が効きすぎた結果、目や口の渇き、尿の出が悪くなるといった副作用が出る可能性もあります。
このような副作用は、ひどい場合、体内の熱を逃がすことができず、熱中症につながりかねません。
また、塗り薬「塩化アルミニウム液」の副作用は、かゆみや炎症です。
これも、飲み薬同様に、効果が出すぎる、肌が過剰に反応してしまうことが原因です。
クリニックで処方されるわきがの治療薬は、副作用がはっきりと認められています。
信頼できる医師の診察をしっかりと受けて、副作用について十分に理解した上で、用法・用量を守って使用しましょう。
使用中に体に異変を感じたら使用を中止して、医師に相談してください。
軽度のわきがには薬の治療もおすすめ
わきがの治療といえばアポクリン腺の除去を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、重いわきがでなければ手術せずに薬で抑えることも十分に可能です。
軽度のわきがなら、臭いの元となる汗を抑えるだけでも効果が期待できるため、薬での治療も含めて医師に相談してみましょう。
わきが用の塗り薬は市販されているものもあり、飲み薬は海外から個人輸入して入手することも可能です。
しかし、副作用の可能性を考えてもクリニックで処方してもらう方が安心です。
最適な治療方法を見つけるためにも、まずは受診しましょう。
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