わきが治療後に受けられるアフターケアはどんなもの?

タイオーバーが必要

わきが治療の中で手術を選択した際には、アフターケアとしてガーゼなどでしっかり固定されます。
これをタイオーバーと言います。
タイオーバーは個人差がありますが、大体手術後2~3日程度が目安です。
2~3日経過して問題なければ、ガーゼなどを除去して元の状態に戻します。
手術後のわきの下の固定は大変重要です。
この部分がいい加減だと、傷跡が残ってしまう恐れがあります。
また圧迫固定している期間は、あまり重たい荷物を持たないようにしましょう。
わきの下に負担をかけないように、靴も紐を結ぶ必要のないものなど脱着のしやすいものを選ぶのがおすすめです。

血腫ができれば除去

わきがの手術を行った後で、血腫が生じることがあります。
アポクリン腺を除去した結果、わきの下の皮膚が従来よりもだいぶ薄くなるからです。
その結果、はく離した皮下と腋窩の間で出血が起こり、血液が行き場をなくして溜まるのが血腫です。
もし血種ができた場合、速やかに除去する形になります。
血腫ができるとわきの下に強い痛みが生じるので気づきやすいですし、早期に処置をすれば大きな問題にはならないでしょう。

超音波を使った治療の場合

最近のわきが治療では、メスを使わない治療法も出てきています。
傷跡などを気にする必要はないですし、短時間で治癒できるのが魅力です。
その中でも多くのクリニックで導入しているポピュラーな手法として、超音波を使ったアプローチがあります。
超音波のパワーでアポクリン腺を破壊する方式です。
超音波による治療を行うと、施術箇所で炎症を起こしたり、ひどくなるとやけどのような状態になったりします。
そこでアフターケアとして、炎症を抑制する効果のある軟膏が処方されるでしょう。
個人差がありますが、だいたい1週間くらい軟膏は塗布し続けたほうがいいでしょう。

保湿剤を使用する場合も

超音波によるわきが治療を行った場合、わきの下がしばらく乾燥することもあり得ます。
このため、アフターケアとして保湿剤をしばらく塗布する場合もあります。
これを怠ると、わきの下が乾燥してかゆみが強くなる場合もあります。
かゆみに耐えられなくなって、患部をかきむしってしまうと傷跡が残ってしまう恐れがあります。
そこで保湿ケアをして、わきの下を乾燥させないようにするわけです。
このようにわきが治療した直後は、皮膚がナーバスな状態になります。
何か異変があれば、すぐに受診したクリニックに問い合わせましょう。